当教室で継代培養中の腎癌細胞株にB7遺伝子を導入し、患者末梢血リンパ球との混合培養でCTL細胞を誘導した。51Cr release法で殺細胞能を測定したが、遺伝子導入前後での殺細胞能に統計学的有意差は認めなかった。現在、B7遺伝子が確実に導入され、発現しているか否かをモノクローナル抗体を用い、フローサイトメトリーにより検索中である。 手術にて採取した腎癌組織および膀胱癌組織を免疫組織化学的にリンパ球浸潤の程度を検索したところ従来の報告と変わりなかった。こちらも現在RT-PCR法にてヘルパーT細胞のTh1、Th2分類を検索中である。次回報告時には詳細な結果が報告可能と考えている。
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