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1996 年度 実績報告書

活性型ビタミンD_3の生体防御機構における役割について

研究課題

研究課題/領域番号 08671823
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

徳田 倫章  九州大学, 医学部, 助手 (20264038)

研究分担者 魚住 二郎  九州大学, 医学部, 講師 (30223514)
キーワードビタミンD / 泌尿器 / 腎細胞癌 / 前立腺癌 / HLA-ABC / HLA-DR / ICAM-1
研究概要

活性型ビタミンD_3の泌尿器科系悪性腫瘍細胞株に対する作用
1。前立腺癌細胞株PC3,PPC1,ALVA41,ALVA101を用いた。HLA-ABC抗原の発現はPPC-1を除く3種類の細胞株で発現を認めた。培養液中にIFN-γ(以下IFN)を添加するとPPC-1ではABC抗原の発現が誘導され,他の細胞ではこの発現は増強された。DR抗原の発現は,IFNの有無にかかわらず,これらの細胞には検出できなかった。ICAM-1抗原はALVA41を除く3種類の細胞株で発現を認めたが,IFNには発現増強傾向を認めた。1,25(OH)_2D_3(以下1,25D)にはこれらの3つの発現に対し,他の細胞で報告されているような明らかな制御作用は認めなかった。1,25Dの細胞増殖抑制効果はPC3,PPC1,ALVA101において濃度依存性に(10-100nM)認められた。PC3においては同じ増殖抑制効果を得るために24,25(OH)_2D_3は1,25Dに比し10倍以上の高濃度を必要とした。これらのことより,1,25Dの前立腺癌細胞に対する抗癌剤としての可能性とこの増殖抑制作用が、1,25Dリセプターを介することが示唆された。この結果は第6図泌尿器科細胞解析研究会(徳島平成9年2月7日)で発表した。
2。腎癌細胞株KPK-1,SN12Cを用い解析した。ABC抗原の発現はKPK-1,SN12C両細胞株で認めた。IFNにより両細胞株でABC発現は増強された。DR抗原の発現はKPK-1細胞には検出できなかったが,SN12C細胞株においてはIFNの存在下でのみ発現を認めた。1,25DにはABCならびにDR抗原の発現に対し、明らかな制御作用は認めなかった。これらの細胞に対する1,25Dの細胞増殖抑制効果は現在解析中である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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