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1998 年度 実績報告書

活性型ビタミンD_3の生体防御機構における役割について

研究課題

研究課題/領域番号 08671823
研究機関産業医科大学

研究代表者

高橋 康一  産業医科大学, 医学部, 講師 (30284491)

研究分担者 魚住 二郎  九州大学, 医学部, 講師 (30223514)
徳田 倫章  九州大学, 医学部, 助手 (20264038)
キーワードCaloitriol / 22-oxa-calcitriol / 前立腺癌 / 胃癌
研究概要

1. 活性型ビタミンD_3(以下1.25D)の泌尿器科悪性腫瘍に対する作用
(1) 前立腺癌細胞に対する研究:昨年までの報告にあるように,1.25Dの細胞増殖抑制効果は調べえた前立腺癌細胞株PC3,PPC1,ALVA101,ALVM41のうちPC3,PPC1,ALVA101の3種類において濃度依存性に認められた。この結果は,第86回日本泌尿器科学会総会で発表し,International Journal of Urobgyに投稿発表した。今年度は,1,25Dの誘導体22-oxa-calcitrid(以下OCT)に関しての実験を継続した。ALVA101,PC3日間培養し,培養液の中に100nMの1.25DまたはOCTを加えて,細胞増殖をみると,コントロールに比し,両細胞に対し約60%の細胞増殖抑制効果を認めた。
(2) 腎癌細胞に対する研究:腎癌細胞株KPK-1,SN12Cを用い解析した。昨年までの報告にあるように,1.25DにはABCならびにDR抗原の発現に対し,明らかな制御作用は認めなかった。今年度は,OCTに関しての実験を継続した。腎癌細胞株KPK-1,SN12CのABC抗原の発現は,IF N-γにより濃度依存性に増強された。DR抗原の発現に関しては,SN12CのみにIFN-γにより誘導された。1.25Dの誘導体OCTには1,25Dと同じく,これらの発現に対する制御作用は認めなかった。また,OCTにはl,25Dと同様に腎癌細胞増殖抑制効果は認められなかった。
2. 正常ならびに維持透析患者における1,25Dの生体防御機構における役割
1,25Dは正常単球の貧食能を増強し,DR抗原とCD13抗原の発現を抑制する。この結果は,Proc Soci Exp Bio Medに投稿発表した。また,昨年までの報告してきた維持透析患者における1,25Dの研究解析は現在論文投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Noriaki,Tokuda: "1.25-dihydicxyvitamin D_3 stimulates phagecytosis biet suppresses HL.t-PR and CD13 imtigen expression in human mononaclear phagecytes" Proc.Soci.Exp.Bio.Med.211(3). 244-250 (1996)

  • [文献書誌] Da-Min,Yu: "Antiproliferative effect of calcitriol on human prostatic cancer cell lines:Not related to the expression of major histocompatibility conplex antigu and ICAM" Int.J.Urol.5(6). 595-600 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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