研究課題/領域番号 |
08671841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
頴川 晋 北里大学, 医学部, 講師 (60160347)
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研究分担者 |
小柴 健 北里大学, 医学部, 教授 (40050380)
桑尾 定仁 北里大学, 医学部, 助教授 (70137925)
内田 豊昭 北里大学, 医学部, 講師 (70146489)
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キーワード | 前立腺癌 / 生物学的活性 / genomic instability / DNA ploidy / TGF-beta1 |
研究概要 |
前立腺癌には生物学的活性の異なるいくつかの腫瘍群があり、このことは治療法を選択する上での大きなジレンマとなっている。われわれは、前立腺癌の生物学的活性を予測するマーカーを検討する目的で、genomic instability,DNA ploidy,血清中のTGF-beta1が病期と相関するか否かについて検討してきたが、未治療前立腺癌の進展度とgenomic instabilityが弱く相関することがわかっている。また、同時に、日本人前立腺癌の特徴を明らかにする目的で、根治術標本を用い形態学的評価をもあわせて行っているが、日本人男性では、血清前立腺特異抗原が低値である以外、欧米の前立腺癌とはなんらの違いを見いだせていない。さらに、前立腺生検の腫瘍体積予測能も同等であり、前立腺癌の腺内分布にも差はみられなかった。 新たな、遺伝子マーカーを検索する目的で、昨年度、ホルモン抵抗性、化学療法抵抗性を獲得した転移性前立腺癌症例より、前立腺癌のcDNA libraryを樹立した。本年度は、特異な遺伝子の検索を行い、さらに遺伝子マーカーを同定する予定である。
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