研究概要 |
厳密な水質管理が不十分な場所での血液浄化療法において、外部からの逆汚染を最小限に抑制するために濾過再生方式によるHF,CHF,HDF,CHDF療法に対応が可能な新しい血液浄化(RFシステム)の開発を行った。 本RFシステムは1st filterと再生部より成り、再生部は透析部(D部)と濾過部(F部)より構成される。HF廃液を用いたin vitro実験および牛血液系のin vitro実験で維持透析のみならずICUなどにおける持続治療に応用可能であることが判明した。 現在患者とのinformed concentのもとに臨床研究を行っているが、尿素窒素、クレアチニン等の小分子量物質およびβ_2-ミクログロブリンなど各種溶質除去率は従来からのHFと有意差はなかった。現在症例数を増やしてRFシステムの有用性を検討中である。
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