研究課題/領域番号 |
08671850
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
田中 啓幹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10069015)
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研究分担者 |
望月 精一 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 講師 (60259596)
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
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キーワード | angiotensin II / in vivo renal microcirculation / CCD videomicroscopy / afferent arteriole / efferent arteriole / glomerulus |
研究概要 |
平成8年度はアンギオテンシンII(AII)の輸入・輸出細動脈径の経時的変化を解析したが今年度は糸球体径の経時的変化につき解析を行った。ニードル型プローブで麻酔開腹犬(n=5)の糸球体毛細血管にアクセスし手前に固定後、糸球体毛細血管内の血流を確認した。そして血行動態が安定した状態で、AII(20μg)を腎門部上腹部大動脈よりone shotで注入後糸球体イメージを得た。糸球体毛細血管マーカーは赤血球間隙に存在するプラズマポケット-または白血球を透視像としてイメージングに利用した。画像解析はNIHを用いて、糸球体径をフレーム画像で、densityをdensity slice処理にて行った。AII投与後約30secで糸球体径に変化が始まり90secで糸球体径は最大となり横径が19%(AII前125±31μm vs 後148±37μm)縦径23%(AII前124±18μm vs 後153±30μm)が増加した。180secで糸球体径はコントロールに復した。径増大に伴い血管極から尿管極へ向かう糸球体densityの上昇が生じた。AII投与により生じた糸球体容積の増大は輸入に比し輸出細動脈の血管径の収縮が強くすなわち相対的血管抵抗増大に基づく毛細血管圧の上昇に起因し、濾過圧の増大を意味する。糸球体の血管極のdensityの増大は糸球体前後径の増加によるが局所ヘマトクリットの上昇をも反映し、糸球体への酸素供給を意味すると考えられた。
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