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1996 年度 実績報告書

卵巣におけるANP,BNPおよびアンジオテンシン作用機構の機能的組織学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671865
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

臼杵 さとし  筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (50092151)

研究分担者 塩田 正樹  熊本大学, 理学部, 教授 (80134526)
キーワードラット / ANP / BNP / CNP / レニン-アンジオテンシン系物質 / Gonadotropin / 卵巣機能調節 / Apoptosis
研究概要

今回はANP,BNP,CNPおよびアンジオテンシンに焦点を置き,In vivoおよびIn vitroでの臓器レベルでの研究を主に,卵胞の発育と成熟,排卵および黄体の形成と退行に果たす役割を検討した.各週齢ラットないし,幼弱時にPMSを投与し卵胞を発育〜成熟させ,続いてhCGを投与して排卵〜黄体化させたラットに各種濃度のANP,BNP,CNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系(RAS)物質を単独ないしゴナドトロピン,GH,VIP,エンドセリン,PACAPなどと併用投与し,経時的に屠殺採血し,卵巣を剔出した.上記の血液,培養液および卵巣各構成細胞中のEstradiol,Progesterone,Testosterone,Androstenedione,Adenylate cyclase, Cyclic AMP and GMP, IGF-1 and-ll,DNA,DNA polymerase(α,β,γ),mRNAなどを測定した.各組織を酵素抗体法を用いANP,BNP,CNP,アンジオテンシンほかの局在を調べた.同時においてネンブタール処理群によるLH/FSH Surge抑制群にLH,FSH,GH,プロラクチン,VIP,PACAPを投与し,上記のごとく血液および卵巣組織中の変化も見た.まづ,ANP,BNP,CNPないしRAS物質の卵巣に於ける存在を明らかにした.さらに,これらの受容体の存在も明らかにした.これらの卵巣の発育と成熟,排卵および黄体の形成と退行に果たす役割と,ANP,BNP,CNPないしRAS物質のApoptosisに及ぼす影響についても明らかにした.
同時に,ANP,BNP,CNPないしRAS物質のLH,FSH,プロラクチン,GH,PACAPおよびVIP作用に及ぼす影響についても明らかにした.ANP,BNP,CNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質は卵巣機能に単独および相互作用を持って重要な影響を及ぼしており,Gonadotropin,GH,PACAP,VIPなどと深く関わり,Steroidogenesis,DNA Polymeraseα活性などの卵巣機能調節に深く関わっていることが明らかにされてきた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tanaka,M.,et al.: "Characterization of the AT2 Receptor on Rat Ovarian Granulosa Cells" Recent Advances in Angiotensin Receptors. 175-182 (1996)

  • [文献書誌] Usuki,S.,et al.: "Effect of tokisyakuvakusan on deoxyribonucleic acid polymerase activities before and/or after the LH/FSH surge in rat" Proceedings of the Pharmacological approsch to Kampo medicine. Part1. 279-303 (1996)

  • [文献書誌] Usuki,S.,et al.: "Studies of PACAP,AT1,AT2,ETA and ETB in ovaries" Report of Research Project,Grant-in-aid for Scientific Research(C). 1-250 (1996)

  • [文献書誌] 臼杵さとし,他: "卵胞発育にかかわる成長ホルモン,成長因子,PACAP,アンジオテンシン及びエンドセリン受容体とアポトーシスに関する研究" 成長因子 成長科学教会. 225-237 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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