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1996 年度 実績報告書

老化過程におけるエストロゲンレセプターの量的変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671866
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

水沼 英樹  群馬大学, 医学部・産婦人科, 助教授 (10125875)

キーワードERmRNA / ROS / PTH / エストロゲン / 定量的PCR法 / ビタミンD3
研究概要

微量サンプル中のエストロゲン受容体mRNAを測定する目的で内部標準品を用いた定量的PCRによるERmRNA測定法を開発した。まず、ERcDNAのホルモン結合領域のうちエクソン6とエクソン7を含む塩基配列420bpsに200bpsの断片を挿入して内部標準断片を作成した。検体から抽出したRNAを逆転写しこの内部標準と同一チューブ内でPCRを行ない、増副産物をアガロースゲルで分離し、さらにサザンブロット法にて^<32>Pで標識しそれぞれの放射活性を測定した。目的とするサンプルのERmRNA量はサンプルと内部標準品の放射活性のロガリズム比を求めて直線回帰方程式から計算した。この系における測定CV値は18.8%であった。つぎにこの方法を用いて、以下の結果を得た。(1)ラット子宮におけるERmRNAのはエストロゲン自身により増加する。(2)骨芽細胞由来および子宮内膜由来のセルラインのERmRNAを測定したところ骨由来ではROS,HOSおよびG292におけるERmRNAはそれぞれ1.78【.+-。】0.37×10^<-13>,9.10【.+-。】0.18×10^<-14>、2.86)]SY.+-。[)0.27×10^<-14>mol/g total RNAであった。(3)ラット骨肉腫由来細胞ROSを用いてエストラジオール、ビタミンD3、PTHおよびアクチビンのERmRNAの変化に与える効果を検討した。PTHを除きいずれの化学物質も生理的濃度でERmRNAを有意に増加させ、これらの物質が骨芽細胞におけるERmRNAの発現に関与していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hideki Mizunuma: "Calcium Supplements Increase Bone Mineral Density in Women With Low Serum Calcium Levels During Long-Term Estrogen Therapy" Endocrine Journal. 43(4). 411-415 (1996)

  • [文献書誌] 水沼英樹: "原発性骨粗鬆症の診断基準(日本骨代謝学会骨粗鬆症診断基準検討委員会)に対する日本更年期医学会の見解" 日本更年期医学会雑誌. 4(1). 155-159 (1996)

  • [文献書誌] Issay Kagami: "Quanitification of Estrogen Receptor Messenger RNA by Quantitative Polymerase Chain Reaction Using Internal Standard Fragment" Biochemical and Biophysical Research Communications. 228(2). 358-364 (1996)

  • [文献書誌] 水沼英樹: "女性ホルモンの骨作用と閉経後骨粗鬆症" 治療学. 31(2). 23-27 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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