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1997 年度 実績報告書

性成熟前後に発現する遺伝子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671868
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

山田 清彦  群馬大学, 医学部, 講師 (00210443)

キーワードpreantral follicle / gonadotropin / activin / growth hormone / menarche / differential display
研究概要

性成熟を、ヒトでは思春期と呼び慣わすが、その発来の機構には未だ不明な点が多い。この現象について、卵胞の成熟という観点から解明を試みている。生後7日令から、56日令までのマウスからpreantral follicleを得て、in vitroで卵胞の培養を行った。生後2週に、性腺刺激ホルモンの分泌昂進がみられ、これを契機として、未熟型の卵細胞から成熟型に変化してゆくことが、明かとなった。preantrl follicleは未熟型では、卵胞成熟ホルモン(FSH)単独に反応して成長することはなく、acitvinAに反応して成長するが、成熟型ではFSHに反応して、成長して行く。一方activin Aは、成熟型では、FSHに反応して成長する卵胞の成長を抑えている。これらの卵胞の変化は、人工的にLH-RH、FSH、HCGを幼弱マウスに投与することにより、惹起できることも確認した。このようなActivinAの抑制的な作用は、性周期を持つ動物においては、卵胞が、各性周期において、一度に全てが発育を始めることなく、順次、発育、排卵を遂げていくというあたりまえのように見える事実に、必要不可欠なものと推測される。このような観点から、現在様々な生理活性物質の卵胞発育に対する作用を調べることにより、性成熟前後において、どのような変化が起きているのかを詳細に検討している。これらの結果をもとにして、マウス卵巣からの、differential display法により、性成熟の種々の段階において発現する遺伝子をcloningする研究が進行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Yokota et al.: "Paradoxical Action of Activin A on Folliculogenesis in Immature and Adult Mice" Endocrinology. 138・11. 4572-457 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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