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(1)霊長類の細胞においてのみhCGβの発現を抑制している転写因子の同定を行った。この転写因子はhCGβの転写を特異的に抑制している因子であることが明らかになった。
(2)cAMP regulatory factorとhCGαならびにβ両サブユニットmRNA発現との関連を明らかにした。hCG両サブユニットのプロモーター部位には cAMP regulatory elementに類似した塩基配列を認めた。これが因子がhCG遺伝子の転写に関与しているものと考えられた。
(3)footprint assayによりhCGβとLHβ遺伝子のプロモーターに結合する核蛋白を比較し、その差違を明らかにした。絨毛の下垂体における両遺伝子の組織特異的発現を規定している転写因子が同定された。
(4)胚、絨毛細胞の分化、発育各段階におけるhCG各サブユニット遺伝子の転写因子の動態を明らかにした。
(5)hCGβは6つの遺伝子からなる遺伝子群によってコードされているがこれらの内、活性を有する遺伝子と有さない遺伝子の間で転写因子の結合にどのような違いが存在するかをfootprint assayで検討した。
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