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1996 年度 実績報告書

進行又は難治性卵巣癌に対する末梢血幹細胞移植併用超大量化学療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671932
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

篠塚 孝男  東海大学, 医学部, 助教授 (30110901)

研究分担者 長村 義之  東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
村松 俊成  東海大学, 医学部, 助手 (90266437)
宮本 壮  東海大学, 医学部, 助手 (60209947)
村上 優  東海大学, 医学部, 講師 (00190893)
キーワード末梢血幹細胞移植 / 超大量化学療法 / 卵巣癌
研究概要

進行卵巣癌の治療成績をみると、5年生存率25〜30%でプラトーとなっているのが現況である。我々は更なる長期予後の改善を目指して、末梢血幹細胞移植(PBSCT)を併用した超大量化学療法に取り組んでいる。
〔方法〕:PBSC採取のための導入化学療法は、術前化学療法又は寛解導入化学療法の意味も込めてシスプラチン75mg/m^2+ビラルビジン50mg/m^2+シクホスファミド1000mg/m^2の1日投与法で行い、白血球が最低値を示す頃よりG-CSFの投与を開始し、7000/μl以上に回復した頃より連続3日間、血液成分分離装置を用いて採取した。本療法終了後に開腹手術を行い、転移巣も含めて可能な限りの腫瘍摘出術を行った後に、PBSCTを併用した超大量化学療法を2コース行った。そのレジメンは、カルボプラチン1500mg/m^2+シクロホスファミド3000mg/m^2を連続3日間に分けて投与し、投与終了72時間でPBSCTを、その24時間後よりG-CSFの投与を開始した。
〔成績〕:上記のレジメンで採取された幹細胞は10症例の平均で、CD34陽性細胞は20.24×10^6(3.03〜34.00×10^6)、CFU-GMは35.27×10^5(7.27〜80.26×10^5)であった。PBSCT後の骨髄機能の回復をみると、白血球数100/μl以下の期間は2.1日間、PBSCTを行った日をday0とすると、1000/μlに回復する日は9日目、3000/μl以上は10.5日目、血小板輸血回数は5.4回、5万/μl以上に回復する日は13.4日目となった。
〔結論〕:PBSCTを併用することにより超大量化学療法の速やかな骨髄機能の回復が得られ、本療法を安全に行い得ることが判明した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 篠塚孝男: "造血幹細胞移植法を併用した卵巣癌の超大量化学療法" 日本産婦人科・新生児血液学会誌. 5・4. 117-127 (1995)

  • [文献書誌] 篠塚孝男: "進行卵巣癌に対する末梢血幹細胞移植法" 産婦人科の実際. 45・3. 331-337 (1996)

  • [文献書誌] 宮本壮 篠塚孝男: "卵巣癌大量化学療法における骨髄抑制に対する末梢血幹細胞移植法の効果" Oncology & Chemotherapy. 12・2. 107-112 (1996)

  • [文献書誌] 篠塚孝男: "造血幹細胞移植を応用した卵巣癌治療" Bio therapy. 10・9. 1139-1146 (1996)

  • [文献書誌] 篠塚孝男: "卵巣癌化学療法におけるPBSCTの適応と方法」" 産婦人科の実際. 46・1. 63-69 (1997)

  • [文献書誌] 篠塚孝男: "末梢血幹細胞移植.G-CSF併用による進行卵巣癌の治療" Oncology & Chemotherapy. 13・2. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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