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1997 年度 実績報告書

内リンパ襄に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671969
研究機関香川医科大学

研究代表者

森 望  香川医科大学, 医学部, 教授 (90124883)

研究分担者 星川 広史  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70294767)
古田 浩  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90209180)
キーワード内リンパ襄 / ホルモンレセプター / PCR
研究概要

分子生物学的なアプローチを用いて、内リンパ襄におけるホルモンレセプター遺伝子の発現を検討した。SD系もしくはウィスター系の成熟ラットの内リンパ襄からCs TFA超遠心法にてtotal RNAを精製し、逆転写酵素を用いてcDNAを合成した。
次にバゾプレッシンV1a・V1b・V2レセプター、ANP-Aレセプター、ANP-Bレセプター、アルドステロンレセプターの遺伝子に特異的なプライマーを合成し、これを用いてcDNAのPCR増幅を行った。アガロースゲル上でDNAのバンドを確認し、これをサブクローニング、塩基配列を決定した。PCR増幅にて、発現が確認できたレセプターに関しては、それぞれの遺伝子の塩基配列に相補的なジゴキシゲニン、もしくは35S標識のRNAプローブを合成した。次に、それぞれのプローブについて、ラット内リンパ襄の凍結切片を用いてin situハイブリダイゼーションを施行した。
PCR増幅では内リンパ襄から、アルドステロンレセプター、バゾプレッシンV1aレセプター、ANP-Aレセプターが検出されたが、V1b・V2レセプター、ANP-Bレセプターは検出されなかった。in situハイブリダイゼーションではアルドステロンレセプターのみ検出され、内リンパ襄の中間部上皮細胞に発現していた。
今回の結果から、アルドステロンは内リンパ液の吸収の調節に関与していることを示唆しているものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mori,N.: "Membrane potential in isolated epithelial cells of the endolymhatic sac in the guinea pig." Acta Otolaryngol.(Stockh.). (In press). (1998)

  • [文献書誌] Furuta,H.: "Expression of mRNA encoding vasopressin Vla,vasopressin V2 and ANP-B receptors in the rat cochlea." Hear.Res.(In press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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