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1998 年度 実績報告書

慢性腎不全の蝸牛に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671990
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

大橋 徹  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80111376)

研究分担者 木下 裕継  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (00271370)
剱持 睦  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10257397)
越智 健太郎  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20214158)
キーワード5 / 6腎切除 / アデニン含有食食餌法 / puromycin aminonucleoside静注法 / 慢性腎不全 / 音響暴露 / 蝸電図 / CAP回復過程
研究概要

今年度は9年度の研究を更に発展さすべく開始したが、意図した展開が充分得られなかった。ラットを用いて(1)5/6腎切除法(2)puromycin aminonucleoside(PAN)静注法、モルモットを用いて(3)アデニン含有食餌法の3方法により病態の異なる慢性腎不全動物モデル群を作製し、各々の群で蝸牛機能に及ぼす影響の有無、差違を電気生理学的に検討した。腎の組織像では光顕的には各々三様の異なる病態像が得られた。蝸電図の異常変化(CM・CAP閾値上昇、CAP潜時延長、入出力曲線のパターン変化ら)は(1)の群に最も顕著に表れた。(2)の高脂血症腎の群が最も軽微であった。腎の病態組織像との関連性は不明である。
EPについてはいずれの群も軽度減少又はほぼ正常範囲の出力電圧が記録された。加えて、先行刺激(雑音又はクリック音)からのCAPの回復過程、及びクリック列刺激によるCAP順応現象過程を記録検討したが、3群の間で有為な差違は認め難かった。これらの点を考慮すると有毛細胞レベルの機能障害が最も疑わしい。腎の病態と蝸牛機能異常(特に障害部位)との関連性を解明すべく、蝸牛の形態学的検討も含め、現在尚実験続行中である。
また、残念ながら明確な結果は未だ得られていない実験であるが、上記3群の腎不全動物に広帯域雑音を負荷し、その影響および音響暴露による蝸牛受傷性の有無・差違を検討することは慢性腎不全患者が増加している今日、臨床的にも重要な課題と考え、新たに研究計画中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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