研究課題/領域番号 |
08672016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
喜多 美穂里 京都大学, 医学研究科, 助手 (00252453)
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研究分担者 |
小椋 祐一郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70191963)
本田 孔士 京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
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キーワード | 有色ラット / 脈絡膜新生血管 / サリドマイド / 網膜電図 / 蛍光眼底造影 / 半導体レーザー / 網膜色素上皮 |
研究概要 |
平成8年度および平成9年度現在までに、我々は、以下の知見を得る事が出来た。 〈脈絡膜新生血管モデルの作製〉 1)有色ラット眼底に、半導体レーザー光凝固を用い、蛍光眼底造影検査(FAG)上51.2%に脈絡膜新生血管と考えられる過蛍光像を認め、組織学的には100%において脈絡膜新生血管を作製可能であった。 2)脈絡膜新生血管は、光凝固後2週間で完成され、脈絡膜毛細血管に特徴的なfenestrationを示していた。組織学的に、それら脈絡膜新生血管は、網膜色素上皮細胞の増殖により囲い込まれており、色素上皮下血管をとっていた。 〈薬剤全身投与の有効性・安定性の評価〉 3)サリドマイド腹腔内投与群、dimethyl sulfoxide(DMSO)投与群、生理食塩水投与群において、FAG上それぞれ37.3%、41.8%、51.2%に脈絡膜新生血管を認め、サイドマイド投与群において、新生血管抑制傾向が認められたが、統計学的有意差は認めなかった。 4)サリドマイド投与群において、組織学的毒性を疑わせる所見は認められなかった。 5)網膜電図(ERG)検査において、サリドマイド投与前後で明らかな差は認められなかった。 以上を下記学会にて発表した。 ARVO1996.4.21〜26Fort Lauderdale,USA Invest Ophthalmol Vis Sci.1996;37(Suppl):S115. 第100回 日本眼科学会総会
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