落屑症候群は高齢者の水晶体前面あるいは虹彩の瞳孔縁にフケ様の落屑物質が沈着し、高頻度に緑内障を合併する疾患である。落屑物質の起源についてはまだ不明な点が多い。免疫組織化学の手法を用いて、落屑物質におけるHNK-1 carbohydrate epitopeを染め出すと同時にクプロメロニックブルーを用いた組織化学でプロテオグリカンを染色した。この新しい手法で落屑物質の構成成分である、HNK-1 carbohydrate epitopeとプロテオグリカンの関係を明らかにすることができた(Kubota et al.:Current Eye Research 1998)。
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