• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

網膜神経節細胞における虚血性障害の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672036
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

北野 滋彦  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (30161483)

研究分担者 茂木 豊  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80266717)
堀 貞夫  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20143498)
キーワード網膜神経節細胞 / 興奮性アミノ酸 / 虚血
研究概要

培養網膜ミュラー細胞単層上に培養することにより、新生児ラットの網膜神経節細胞の長期間生存可能であった。培養網膜神経節細胞は、周辺の網膜細胞に樹状突起を延ばしシナプスを形成していた。この培養系で少くとも31日以上の網膜神経節細胞の生存が確認できた。
虚血の病態生理を研究する目的で、カイニン酸、グルタミン酸、NMDA(N-methyl-DL-aspartic acid)の各興奮性アミノ酸を10から500μMを培養液中に加え、6時間インキュベートしたのち、培養液を変えて24時間後にトレパン・ブルー排泄率から対照群と比較した生存率を算出した。その結果、各興奮性アミノ酸は、濃度依存性に培養網膜神経節細胞に毒性を持つことが示された。また、同時に行った、パッチクランプによる培養網膜神経節細胞の静止膜電位測定の実験においても、同様に各興奮性アミノ酸は濃度依存性に毒性を持つ結果が得られた。
培養網膜神経節細胞を37℃に保温されている密閉した容器に入れ、0%O_2、5%CO_2、95%N_2ガスを6時間灌流させて低酸素状態にして、24時間後にトレパン・ブルー排泄率から対照群と比較した生存率を算出した。その結果、低酸素負荷時も興奮性アミノ酸負荷時と同様の結果が得られた。また、パッチクランプによる培養網膜神経節細胞の静止膜電位測定実験においても、興奮性アミノ酸と同様の毒性を持つ結果が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitano S.: "Hypoxic and excitotoxic damage to cultured rat retinal ganglion cells." Experimental Eye Reserch. 63. 105-112 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi