• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

ペプチド抗原法による抗N-mycがん遺伝子産生蛋白抗体の精製とその多目的利用

研究課題

研究課題/領域番号 08672053
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

尾花 和子  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60272580)

研究分担者 土田 嘉昭  群馬県立小児医療センター, 院長 (80010164)
上井 義之  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70177567)
キーワードN-Myc蛋白 / ペプチド抗体 / anti-17M / rN-Myc
研究概要

抗N-Myc蛋白ペプチド抗体を生成した。N-Myc蛋白の既知のアミノ酸配列の中から二種のペプチドHGRGPPTAGSTAQSPG(codon.136-151)及びGVARPRPGGRQTSGGDH(codon.223-239)を選び、これを合成し、lisine coreにmultiple antigen peptide(MAP)methodにより結合させ、抗原として家兎に免疫した。得られた家兎血清のlgG分画をアフィニティ・カラムにかけて精製した。精製されたlgGの特異性をウエスタンブロットにて検定したところこ、抗GVARPRPGGRQTSGGDH特異lgGは、N-mycがん遺伝子発現がしられているヒト神経芽細胞腫の細胞株SK-N-BE、NGP、SK-N-DZ、NMBについてN-Myc蛋白と思われるバンドの発現が強くみられたが、他のヒト横紋筋肉腫細胞株やヒトユ-イング肉腫細胞株では反応を示さなかった。また、得られた二種の特異lgGを用いて免疫染色を行ったところ、抗GVARPRPGGRQTSGGDH特異lgGによりN-mycがん遺伝子発現がしられているヒト神経芽細胞腫の細胞株TNB-9、CHP-134、SK-N-BE、NGP、SK-N-DZ、NMBの核内に強い染色がみられたが、抗HGRGPPTAGSTAQSPG特異lgGでは発色はみられなかった。以上より、抗GVARPRPGGRQTSGGDH特異lgG(anti-17M)は抗N-Myc蛋白ポリクローナル抗体であると考えられる。
さらに、N-mycがん遺伝子のexon2、exon3の一定の長さをクローン化し、発現ベクターpET16bに挿入することによりrecombinant N-Myc蛋白を得た。このrN-MycをNi2^+アフィニティ・カラムにかけて精製し、得られた精製rN-Mycを用いてimmunoblotを行ったところ、抗GVARPRPGGRQTSGGDH特異lgG(anti-17M)と反応した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Tsuchida,K.Obana,et al: "Genetic clinical markers of human neuroblastoma with special reference to N-myc oncogene" Tumor Biology. 17(2). 65-74 (1996)

  • [文献書誌] 尾花 和子,土田,嘉昭 他: "神経芽膜と癌遺伝子" 医学と薬学. 38(3). inpress (1997)

  • [文献書誌] Y.Tsuchida,K.Obana,et al: "The role of subfractionation of alpha-fetoprotein in the management of pediatric surgicil patients" J.Pediatr.Surg. 32(3). inpress (1997)

  • [文献書誌] K.Obana,et al: "Expression of multidrug resistnce-related P-glycoprotein shorus good prognosis in neuroblastoma" J.Pedictr.Surg. 32(3)(in press). (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi