アクチビンAを分泌するP388D1細胞の培養上清の限外濾過による濃縮粗製物を抗原として抗体を作製した。免疫グロブリン分泌クローンの全てをマウス卵巣の凍結切片を組織染色して検索した結果幾つかのクローンが得られた。 アクチビンβ(A)に対するウェスタン・ブロッティングは終了していないが染色性からアクチビンβ(A)に反応していると考えられるクローン18が得られた、クローン18はパラフィン切片でも染色可能なのでもしこれがアクチビンβ(A)に対する抗体であれば、非常に利用価値が高いと考えられる。 この他クローン3-37は神経と、クローン3-5-5は卵子の細胞質のみと、クローン4-1-6は卵子の透明帯に特に強く、クローン6-2-6は黄体細胞のみとまたクローン8-4-6は間質の線維状構造物と反応した。これらの抗体はまだどの様な抗原と反応しているかは不明だが、その染色性から非常に特異性の高い抗体と考えられる。今後更にこれらの抗体の反応性や抗原について検討を続けていく予定である。
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