研究概要 |
Sundadontに属するフィリピン人女性の顔のモアレの資料はすでに当教室にある。これに今回はSinodontに属する日本人女性の顔のモアレ写真を作成した。まず、日本人女性20歳前後の女性を集め、次にこれら女性の顔のモアレ写真を撮影した。撮影時にスケイルを入れて実寸値が計算できるようにした。そして、増感現像し、そのフィルムを10倍に拡大し、トレースして、嘉村の方法に準じて、X軸にたいして耳珠幅(X1)、外眼角幅(X2)、内眼角幅(X3),頬骨幅(X4),鼻翼幅(X5),口裂幅(X6),右眼裂幅(X7),左眼裂幅(X8)の8項目,Y軸に対して内眼角中点高(Y1)、前額点高(Y2)、鼻根点高(Y3),鼻尖点高(Y4),鼻下点高(Y5),上唇点高(Y6),口点高(Y7),下唇点高(Y8),オトガイ歳突出点高(Y9),左右耳珠点高(Y11,Y12),左右外眼角点高(Y13,Y14),左右内眼角点高(Y15,Y16),左右上頬骨部点高(Y28,Y29),左右下頬骨部点高(Y17,Y18),左右鼻翼点高(Y19,Y20),左右口唇交点高(Y21,Y22),上前額点高(Y23),鼻長(Y24),鼻高(Y25),面相的上顔面高(Y26),粘膜唇高(Y27)の29項目、Z軸に対して前額点(Z1)、鼻尖点(Z2),鼻下点(Z3),上唇点(Z4),下唇点(Z5),オトガイ最突出点(Z6)の6項目を設定した。Z値の計測は左外眼角を通るモアレ稿を0点に設定し、各Z点までの距離をモアレ稿の本数により計算した。これらの計測点を実寸値に換算し計測している。この計測に相当な時間がかかている。さらに、これらから得た計測値を三次元的に解析し、また統計的にも解析を行っている。 現在、フィリピン女性の計測は終了し解析している。なお、日本人女性については計測点を計測し、解析を行っている。
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