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1996 年度 実績報告書

口腔トリコモナスの系統的進化位置

研究課題

研究課題/領域番号 08672090
研究機関昭和大学

研究代表者

山本 綾子  昭和大学, 歯学部, 助教授 (20085773)

研究分担者 後藤 延一  昭和大学, 歯学部, 教授 (10077175)
キーワードTrichmonas tenax / Elongation factor lα / Elongation factor 2 / Mitochondrion-lacking protozoa / Protein evolution / Phylogenetic tree
研究概要

既報の各種真核生物および古細菌のEF-1αおよびEF-2のアミノ酸配列をアライメントし、5'末端近くにおいて高度に保存されている配列と、3'末端近くから同様の配列を選んで、これらのペプチドのコードに対応する混合オリゴヌクレオチドプライマーを合成した。それらを使ってT.tenaxの染色体DNAを標的としてEF-1αとEF-2のアミノ酸をコードする遺伝子の主な領域をPCRで増幅し、その産物をpGEM-Tベクターにクローニングした。各々3個づつクローンを選び、塩基配列を決定したところ、EF-1αをコードする領域をもつクローンの挿入断片は、3個ともに1,185bpで同一の配列を示しGC含量は53.1%であった。EF-2では2種類の配列を示し、一方は2,283bpでGC含量は52.5%で、他方は2,286bpでGC含量は52.9%であった。そこでEF-1αとEF-2の染色体上のコピー数を調べたところそれぞれ4個と2個であった。EF-1αとEF-2の塩基配列をアミノ酸に変換してEF-1αでは365残基、EF-2からは761と762残基を推定した。これらのアミノ酸配列を使って他の真核生物と古細菌のEF-1aとEF-2のアミノ酸配列とをアライメントし、そこから最尤法で系統樹を作成した。その結果EF-1αとEF-2のアミノ酸配列から推定した最尤分子系統樹は、古細菌をアウトグループにすると、いずれも一致して真核生物の進化の最も早い時期に共にミトコンドリアをもたない原虫である微胞子虫Glugea plecoglossiが分岐し、次にGiardia lamblia、続いてT.tenaxが分岐するという結果を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ayako Yamamoto: "Phlogenetic position of the mitochodrion-lacking protozoan Trichomanas tenax, based on amino acid sequences of elongation factors 1α and 2" Journal of molecular evolution. 44. 98-105 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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