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1997 年度 実績報告書

分泌型IgA産生と腸管上皮細胞について

研究課題

研究課題/領域番号 08672098
研究機関日本大学

研究代表者

岩瀬 孝志  日本大学, 歯学部, 講師 (80125046)

キーワード腸管上皮細胞 / サイトカイン / IgA / LPS / RT-PCR / 免疫染色
研究概要

腸管をはじめとする粘膜組織は絶えずEcoliなどの細菌や多くの外来抗原に曝されているため分泌型IgA(SIgA)による局所免疫が発達している。
近年、粘膜下におけるBcellのIgA産生細胞への分化や、またSCの産生のregulateについてサイトカインとの関係から検討が進められている。腸管上皮の産生分泌するサイトカインがリンパ球をIgA産生細胞へと分化を促すかなどについては未だ検索されていない。
以上のことから大腸癌由来の培養細胞とともに末血リンパ球を培養しその結果リンパ球の産生するIgAなどの免疫グロブリンの遺伝子発現について検討を行なった。
大腸癌由来の培養細胞HT-29をconfluentになるまで培養し、Salmonellaminnesota由来のLPS10μg/mlを加えて刺激した後、高分子物質が通過できるセルロース膜を張った培養カップにヒト末血リンパ球を加え3日又は5日間培養し、リンパ球におけるIgA,IgMおよびリンパ球とHT-29におけるSC,IL-10,IL-6,IL-5,IFN-γ,TGF-βの遺伝子発現をPT-PCR法で、またIgAの局在を蛍光抗体法で検索した。
検索の結果、HT-29とともに3日間培養した末血リンパ球はLPSを加えて培養したものと比較してIgAおよびJ鎖の遺伝子発現の増加を認めた。しかしながら、HT-29およびリンパ球におけるサイトカインの発現はコントロールと比較して大きな変化は認めなかった。
また、免疫組織学的検索においても、5日間リンパ球をHT-29と共に培養することにより、コントロールと比較してIgA陽性細胞が増加する傾向を認めた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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