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1997 年度 実績報告書

鶏胚骨組織におけるケラタン硫酸プロテオグリカンの骨形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672099
研究機関日本大学

研究代表者

高城 稔  日本大学, 歯学部, 教授 (90060061)

研究分担者 重政 香代子  日本大学, 歯学部, 助手 (30059604)
前野 正夫  日本大学, 歯学部, 助教授 (60147618)
キーワードchick / embryo / bone / proteoglycan / glycosaminoglycan / immunohistochemistry / Western blot
研究概要

平成9年度においては主に鶏胚大腿骨のケラタン硫酸以外のグリコサミノグリカンの局在および性質を免疫組織化学および生化学的に検討した。
1免疫組織化学
コンドロイチン4-硫酸に対する反応は類骨,骨細胞表面,骨小腔壁および骨細管に相当すると考えられる小管状・顆粒状の構造物に限局して認められた。また,骨小柱間の骨髄組織にも反応が認められた。デルマタン硫酸に対する反応は上記の所見とほぼ同様な所見が得られた。コンドロイチ6-硫酸またはコンドロイチンに対する反応は鶏胚骨組織において陰性を示したが,骨小柱間の骨髄組織には反応が認められた。
2Western blotting
コンドロイチン4-硫酸とデルマタン硫酸に対する反応を検出すると,G1-extractには45,60,110kDa付近と200kDa以上のバンドに反応が認められた。mineral相に存在するタンパクを反映するE-extractおよびmatrix相に存在するタンパクを反映するG2-extractには,いずれも45kDa付近のバンドに反応が認められた。
コンドロイチン6-硫酸またはコンドロイチンに対する反応を検出すると,G1-extractには反応が認められたが,E-extractおよびG2-exractには反応するバンドが全く認められなかった。
3ケラタン硫酸プロテオグリカンの分離・精製
現在,平成8年度にE-extractに同定した分子量約72kDaのケラタン硫酸プロテオグリカンの分離を行っている。
4結論
鶏胚大腿骨においては,コンドロイチン4-硫酸およびデルマタン硫酸鎖を含有し,コアプロテインの分子量が約45kDaである小さなプロテオグロカンが主にmineral相とmatrix相に存在し,形態学的にはこれらが主に類骨,骨細胞表面,骨小腔壁,骨細管壁に存在することが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Minoru Takagi et al.: "Immunohistochemical and biochemical characterization of sulphated proteoglycans in embryonic chick bone" Journal of Nihon University School of Dentsitry. 39・3. 156-163 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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