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1997 年度 実績報告書

最新カラードプラ法による口腔癌頚部リンパ節転移の診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08672161
研究機関長崎大学

研究代表者

米津 康一  長崎大学, 歯学部, 助教授 (70167039)

研究分担者 中村 卓  長崎大学, 歯学部, 教授 (30172406)
有地 榮一郎  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
キーワード頭頸部癌 / 超音波 / リンパ節転移 / パワードプラ法
研究概要

従来、頚部リンパ筋転移の画像診断は内部性状の変化と形態的な変化を参考になされてきた。すなわちEnhanced CTによるrim enhancementや超音波のBモード法によるhilumの消失、あるいはリンパ節の長径、短径、長短径比等を計測することにより、転移の有無を診断してきた。最近になって血流状態の変化をとらえることができるカラードプラ法さらにはパワードプラ法が普及してきて頚部リンパ節に対して用いられるようになってきた。パワードプラ法はカラードプラ法に比べ、血流の方向性の表示はないものの、比較的vascularityの少ない組織の低流速の血管の描出にすぐれていることが特徴である。われわれはこのパワードプラ法を頚部リンパ筋転移の診断に応用し、有効な画像診断法であると考えられた。
「対象および方法」頚部のパワードップラ法を実施した頭頸部癌患者77名(転移リンパ筋71個、炎症性のリンパ筋220個)である。超音波装置はLogiq500(GE横河メディカル社製)であり、周波数が6.5MHzのリニア電子走査型プローブを用いた。
「結果」(1)リンパ筋のパワードプラ像はParenchymal type、Hilar type、No signal typeの3型に分類できた。(2)転移リンパ筋は83%(59/71)がParenchymal type、17%(12/71)がNo signal typeとして描出され、Hilar typeはみられなかった。(3)炎症性のリンパ節の約80%(175/220)はHilar typeであり、No signal typeが18%、Parenchymal typeはわずかに2%であった。(4)No signal typeの場合、パワードプラ法のみでは鑑別が困難であるが、長短径比を組み合わすことにより、鑑別の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Yonetsu,et al: "Power doppler sonography of cervical lymph nodes in head and neck cancer patients" AJNR. in press. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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