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1996 年度 実績報告書

口腔粘膜疾患と病巣感染に対する熱ショックタンパクの役割

研究課題

研究課題/領域番号 08672168
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

安藤 智博  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80151207)

研究分担者 横尾 恵美子  東京女子医科大学, 医学部・歯科口腔外科, 講師 (70114791)
キーワード熱ショックタンパク / 口腔粘膜疾患 / 病巣感染 / 掌蹠膿胞症
研究概要

さまざまな感染症において熱ショックタンパク(HSP)が主要な免疫源であることが判明し、相同性と免疫原性の両面を持つタンパクとして自己免疫疾患、原因のはっきりしない炎症性疾患における役割についての研究がなされている。掌蹠膿胞症(PPP)は手掌、足底に無菌性膿胞を形成する疾患で、原因は不明であり、扁桃や歯周組織などの病巣感染の疑われる例があり、約10%に骨関節炎を合併する。われわれはHSPとPPPとの関連に注目し、PPP患者のHSPに対する抗体価を測定した。PPP患者の血清を検体としてELISA法で抗体価を測定した。抗原はGroEL-GroESタンパクとHSP65 Mycobacterium bovis BCGおよびヒトHSP60を使用した。10オg/mlの抗原をELISAブレートにコーティングし、100倍に希釈した血清を加え、ペルオキシダーゼヤギ抗ヒトIgGを反応させ発色後吸光度(OD492)を測定した。PPP患者(n=43)の血清中の抗GroEL-GroES IgGのOD値は0.346【+-】0.246(mean【+-】SD)であり、健常人(n=24)では0.218【+-】0.176であった。Mann-Whitney testによる検定ではp<0.05であり有意差を認めた。Maicobacterium HSP65に対する抗体価はPPP患者(n=43)では0.248【+-】0.176、健常人(n=22)0.251【+-】0.216で有意差はなかった。ヒトHSP60に対するIgG抗体価については患者群と健常者に有意差は認めなかった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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