感染症や自己免疫疾患と熱ショックタンパク(HSP)についての研究はかずかず行われているが病巣感染との関係についての研究は少ない。われわれは病巣感染が原因として考えられている掌蹠膿疱症(PPP)患者のHSPに対する抗体価をELISA法で測定した。抗体はGroEL/GroES、Mycobacteria HSP65、リコンビナントヒトHSP60を使用した。PPP患者(n=43)のGroEL/GroESに対するIgG抗体価(OD492)は0.342【plus-minus】0.246で健常人(n=24)であり有意に上昇していた。その他のHSP対する抗体価は健常人と比べて差はなかった。各々のHSPに対する抗体価の関係はMycobacteria HSPとヒトHSP60に相関を認めた。PPPにおいてGroELなどの細菌性HSP60は抗原として関与が考えられるが、HSPの相同性による自己免疫の可能性は低いと考えられ
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