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1997 年度 実績報告書

口腔領域におけるイメージングプレート法X線デジタル画像の臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672172
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

西村 光輔  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30257307)

研究分担者 松木 貴彦  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40277918)
キーワードディジタルイメージングシステム / イメージングプレート / コンピューテッドラジオグラフィー / 口内法X線撮影 / CRT画像
研究概要

画像診断情報のディジタル化にともない、医療用ディジタル画像機器が多数開発されている。そして、イメージセンサにイメージングプレート(IP)を用いた口内法撮影専用のディジタルイメージングシステムとしてDigoraが開発された。これらディジタルイメージングシステムはCRT画像による診断が主体である。そこでDigoraを利用してCRTによる臨床的画像診断および適切なIPの検討を行い、歯科領域におけるディジタルイメージングシステムの評価について指標を示すことを目的とした。
平成8年度はIPを用いたディジタルイメージングシステムの特性について拡大撮影法などで検討して有用性を示した。そして従来のフィルム画像とCRT画像の診断能について検討するためにDigoraの画像フォーマットをCR用に変換してフィルム出力にした。下顎骨ファントムによる正常解剖像の認識、能隣接面カリエスの検出能および海綿骨の脱灰に対する診断能についてCRT画像と従来のフィルム画像およびDigoraのフィルム画像を視覚的に比較した。その結果、3画像間に有意差はなかった。これらの結果よりCRT画像で口内法の診断が十分可能であり、フィルム出力による診断が必要でないことを明らかにした。
平成9年度は臨床例(カリエス、歯根嚢胞、根尖性歯周炎、辺縁性歯周炎)についてCRT画像とフィルム画像の診断能を比較し、有意差が無いことを示した。さらにDigoraにおけるIPの種類(Digora用:HR、一般撮影用:ST、電子顕微鏡像撮影用:UR)による照射時間の軽減はHRがDスピードフィルムの1/4程度まで軽減しても診断が可能であり、被曝線量の軽減がに対する指標を示した。そして、3種類のIPの物理的画像特性を検討し、MTFはURが高値を示したがNEQはHRが低線量に対して好成績を示した。総合的評価としてDigoraにおける臨床に適切なIPはHRであった。
ディジタルイメージングシステムにおけるイメージセンサおよび出力画像の検討をすることの意義とその検討内容の指標を確立した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 西村光輔: "Digital Magnification Radiographyによる骨変化の画像工学的解析" 歯科放射線. 36巻2号. 81-85 (1996)

  • [文献書誌] 西村光輔: "口内撮影専用のコンピューテッドラジオグラフィーDigora^<【○!R】>について" 兵庫県歯科医師会機関誌「歯界月報」. 544号. 17-23 (1996)

  • [文献書誌] 西村光輔: "Digital Imaging System「Digora」の臨床応用" 日本歯科評論. 652号. 183-189 (1997)

  • [文献書誌] Jyouji YONEDA: "Image Quality of an Intraoral Storage Phosphor Imaging System for Normal Anatomical Structures,Proximal Caries and Decalcified Bone Change." Journal of Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology. Vol.13 No.1. 23-34 (1997)

  • [文献書誌] 西村光輔: "口腔領域におけるイメージングプレート法X線ディジタル画像の臨床応用に関する研究" INNERVISION. 12巻8号. 60 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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