• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 研究成果報告書概要

フィラーの粒度分布を考慮したマイクロ波応用コンポジットレジンに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672191
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

占部 秀徳  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10231185)

研究分担者 田中 康晴  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50243580)
冨士谷 盛興  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60190055)
新谷 英章  広島大学, 歯学部, 教授 (80034239)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワードPost-cure / 内部構造の変化 / 正規分布フィラー
研究概要

マイクロ波照射コンポジットレジンの開発として,Post-cureの影響についてベースモノマー並びにフィラー添加の観点から検討を行った。
その結果,Post-cureとしてマイクロ波照射を施行した重合体は,光照射だけの時より安定した内部構造を示した。マイクロ波3分間照射の重合体の活性化エネルギーが最大値を示したが,C=Cの反応率は,マイクロ波照射時間が長くなるにつれて良好となった。Bis-GMA並びにTEGDMAは,分子量69と113の部分が不安定であり,分解・気化が起こり得る最初の部分であることが確認された。マイクロ波照射により重合体の機械的性質は向上し,3分間照射が最大値を示したが3分間以上の照射では低分子量のポリマーへと構造変化を起こしたものと推察された。
フィラー添加の影響は,先ず,フィラーの性質として粒度分布並びに比表面積の測定を行った。本研究に使用した3種類の高純度球状合成シリカフィラーは,平均粒径を中心とした正規分布を示したフィラーを添加した場合,機械的性質が最も大きな値を示したことから,偏りのない粒度分布を有するフィラー添加が有効であることが示唆された。また,電子顕微鏡観察により,ベースモノマーとフィラーが連結している部分と切断された部分が認められた。したがって,マイクロ波重合型コンポジットレジンには,フィラーの表面処理剤の開発が必要であると示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Urabe, H.: "Influence of Polymerization Initiator for Base Monomer on Microwave Curing" Journal of Oral Rehabilitation. (in press). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Urabe, H.: "Influence of Polymerization Initiator for Base Monomer on Microwave Curing" Journal of Oral Rehabilitation. (in press). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi