研究課題/領域番号 |
08672201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
和泉 雄一 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (60159803)
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研究分担者 |
南 睦美 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60229771)
松山 孝司 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40253900)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 歯周病 / 歯肉上皮細胞 / 歯肉溝滲出液 / 歯周病関連細菌 / 分泌型白血球蛋白分解酵素阻害物質 |
研究概要 |
培養歯肉上皮細胞および歯肉線繊芽細胞を用いて分泌型白血球蛋白分解酵素阻害物質(SLPI)の産生を検討するとともに、歯周病患者歯肉溝滲出液(GCF)中におけるSLPIの動態について検討した。採取した臨床的健康歯肉から歯肉上皮細胞(GEC)、歯肉線繊芽細胞の分離、培養を行った。酸素抗体法により、GECにおいては、SLPIが存在するとを確認した。一定時間無血清培養した細胞に、サイトカインとしてIL-1α、β(0〜100U/ml)、TNF-α(0〜1,000ng/ml)を、細菌成分としてA.actiomycetemcomitans(A.a)、P.gingivalis(P.g)、P.intermedia(P.i)から調製したextracellular vesicle(ECV)(0〜100μg/ml)を添加した。4時間培養後、採取した上清中に含まれるSLPI量、α1-AT量をsandwich ELISA法にて測定した。その結果、GECは無刺激の状態でSLPIを産生し、IL-1α、βの刺激のもとでは、刺激濃度が上昇するにつれてSLPIの産生量は減少する傾向が認められた。TNF-αの刺激のもとでは、刺激濃度が上昇するにつれてSLPIの産生量は有意に抑制された。また、α1-ATの産生はわずかであった。さらに、P.gの刺激濃度が上昇するにつれてSLPIの産生量は有意に抑制され、A.a、P.iの刺激下では高濃度においてSLPIの産生量は若干抑制される傾向がみられた。次に、成人性歯周炎患者10名を対象として、32部位に対して、臨床的診査、DNAprobe法による歯肉縁下プラーク中の8種類の歯周病関連細菌の検出・同定、採取したGCFの量を計測した後、GCF中の好中球エラスターゼ(NE)活性、SLPI量、α1-AT量を測定した。その結果、P.g、B.foesythus、T.denticola(T.d)の菌数が多い部位では少ない部位に比べて、NE活性は上昇し、SLPI量は減少する傾向が認められた。さらに、歯周ポケット内に炎症が認められた場合、P.g、T.dの菌数が多い部位ではSLPI量は有意な減少を示した。
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