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1996 年度 実績報告書

新しい光源を応用したコードレス照射器に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672214
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鶴見大学

研究代表者

河野 篤  鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)

研究分担者 石丸 和俊  鶴見大学, 歯学部, 助手 (50257333)
藤林 久仁子  鶴見大学, 歯学部, 助手 (70196806)
キーワードコードレス照射器 / 発光ダイオード / 光重合レジン
研究概要

われわれはコードレス照射器の光源として最近開発された青色発光ダイオードに着目し,研究を行っている.1993年11月に日亜科学工業が開発したLEDについてその波長特性とコンポジットレジンの硬化について既に報告し,その有用性を確認しているが平成8年度はさらに改良された発光ダイオードを加え,LEDランプの放射光の特性とコンポジットレジンの硬化について実験を行った.使用した2種のLEDはともに素子の主材料は窒化ガリウムでであるが,LED1は,ダブルヘテロ構造をもち,LED2は単一量子井戸構造をもっている.
各光源の波長分布をラジオメーターをもちいて測定したところ,LED1の放射光はピークが444nmで,分布範囲はハロゲンランプよりやや,長波長寄りに広く,380〜600nmでした.LED2はピーク波長は466nmであったが,他の光源と比較すると分布範囲が430〜550nmとせまく,鋭いピークをもっているために,ピーク波長付近の光強度が他の2種の約2倍になっていた.全波長域に対して400〜500nmの波長が占める割合はハロゲンランプが94%、LED1が84%,LED2が96%であった.また青色発光ダイオードを用いてコンポジットレジンを重合させた場合、硬化深さ,ヌープ硬さともにハロゲンランプよりもLED2を光源として硬化させた方が大きな値を示した.また,反応率も高い傾向を示した.
このことは青色発光ダイオードが照射器の光源として応用可能であり,ハロゲンランプよりも効率的にコンポジットレジンを重合硬化することができることを示唆してる。
今後は、LEDの一体型光源の開発,集光装置等の改良により光強度の増加を図り、コードレスタイプの照射器光源としての応用を進めていく予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤林久仁子: "コードレス照射器の光強度に関する研究" 日本歯科保存学雑誌. 39-4. 964-976 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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