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1996 年度 実績報告書

顎関節症患者の咀嚼筋活動様式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672223
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

鹿沼 晶夫  東北大学, 歯学部, 教授 (20013922)

研究分担者 服部 佳功  東北大学, 歯学部, 助手 (40238035)
渡辺 誠  東北大学, 歯学部, 教授 (80091768)
キーワード顎関節症 / 咀嚼筋活動 / 三次元咬合力 / 下顎位
研究概要

本研究は、顎関節症患者に認められる咀嚼筋活動の特徴を、正常者のものと比較し明らかにすることを目的とする。平成8年度には、正常有歯顎者5名において、三次元咬合力を指標として下顎位と咀嚼筋活動の関係を解明した。咬合力の測定には、自家製の三次元咬合力測定装置を用いた。その結果、下顎位の前後的変化により咀嚼筋活動が明らかな影響を受けることが明らかになった。同一咬合力発揮時の咀嚼筋活動は下顎位により異なり、咬筋では下顎前方位において、側頭筋前部・後部では下顎後方位において増加した。さらに、下顎位の変化に伴う側頭筋前部・後部活動の増加は、タッピング位より後方で著明であった。咬合時の下顎位の変化は、顎関節症患者においてはしばしば認められる所見である。このためこの結果は、顎関節症発症機序の一端を示したものと考えられる。
一方、咬合力方向の調節において、咬筋と側頭筋前部・後部は相反的な活動様式を示し、咬合力方向が前方の時には、咬筋活動が、後方および同側の時には側頭筋活動が増加した。この相反的活動様式は、下顎位に関わらず認められた。すなわち、下顎位が変化した場合でも、咬合力方向変化に対する咬筋、側頭筋の役割は変わらないことが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川田 哲男: "三次元咬合力に基づ下顎位と咀嚼筋活動の関係に関する研究" 日本補綴歯科学会雑誌. 40・2. 357-369 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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