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1997 年度 実績報告書

アパタイト析出型プライマーによる象牙質とコンポジットレジンの接着強化

研究課題

研究課題/領域番号 08672237
研究機関岡山大学

研究代表者

鈴木 一臣  岡山大学, 歯学部, 教授 (30050058)

研究分担者 石川 邦夫  岡山大学, 歯学部, 助教授 (90202952)
キーワード象牙質 / 接着 / アパタイト析出 / ボンディング材 / プライマー / コラーゲン / 被着面処理 / コンポジットレジン
研究概要

緒言
歯質象牙質と修復用コンポジットレジンとの接着強化および象牙質脱灰層をもとの組成・組織に回復させることを目的に,アパタイト析出型プライマーの開発とその接着機構の解明を行った。
材料および方法
1.プライマー:硝酸カルシウム,ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)および蒸留水から成るA液およびリン酸2アンモニウム,N-アクリロイルアスパラギン酸,カンファーキノン、エタノール,蒸留水から成るB液を調整した。
2.脱灰象牙質へのアパタイト析出:40%リン酸水溶液で30秒間処理したヒト象牙質にプライマーA液を塗布し,さらにプライマーB液を塗布してその面をエア-乾燥した。次に,アパタイト析出面に光重合型のボンディイグ材およびコンポジットレジンを充填した。
3.ハイブリッド層の観察:アパタイト析出処理を施した象牙質を象牙細管縦断方向に割断あるいは切断し,そのままあるいは研磨,化学処理した試料をSEM観察した。
結果および考察
象牙質脱灰層のコラーゲン線維は,本プライマーの作用によって乾燥し,しかも真空環境にもかかわらず線維形態が保持される。これは,プライマー成分中のHEMAの影響であるものと考えている。一方,アパタイトの析出は,割断試料において脱灰深さ4〜5μmに相当する領域に粒状物が観察され,アパタイト析出型プライマーによってコラーゲン線維間にアパタイトが存在することが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuomi Suzuki: "Effects of N-methacryloyl-ω-amino acid primer pretreatment on the bond strength of the resin to acid-etched dentin" J.Biomed.Mater.Res.37. 261-266 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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