研究課題/領域番号 |
08672258
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
秋山 仁志 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室第1講座, 講師 (60231841)
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研究分担者 |
小林 義典 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室第1講座, 教授 (20095102)
志賀 博 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室第1講座, 助教授 (50226114)
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キーワード | 頭蓋下顎障害 / フランクフルト平面 / 咬合平面 / 咬合平面傾斜度計測システム |
研究概要 |
頭蓋下顎障害(CMD)患者における前頭面からみた咬合平面の傾斜度がCMDの発症因子のひとつになるか否かを明らかにする目的で、20歳代の正常者50名とCMD患者30名におけるフランクフルト平面を基準にした場合の前頭面からみた咬合平面の傾斜度を測定し、両者間で比較した。 実験は、ます下顎左右中切歯切端と両側第2大臼歯遠心頬側咬頭頂に接する平面板Aを被験者の下顎歯列上に設定し、平面板Aと接する別の平面板Bを下顎歯列にクラッチで取りつけた。平面板Aをはずすことにより、中心咬合位においても咬合平面と平行な平面(平面板B)を口腔外に設定した。フランクフルト平面は、顔面頭部に固定したU字形の平面を眼窩下縁と外耳道上縁を結ぶ平面と平行にすることにより設定した。次いで、咬合平面と平行な平面板に3個のLED、フランクフルト平面に平行な平面板に3個のLEDを付着し、3次元計測システムを用いて各LEDの位置座標を計測し、フランクフルト平面を基準にした場合の前頭面からみた咬合平面の傾斜度を算出した。結果は以下の通りである。 1. 正常者におけるフランクフルト平面を基準にした場合の前頭面からみた咬合平面の傾斜度は、0.17度〜2.87度の範囲で、平均が1.42度で小さかった。 2. CMD患者におけるフランクフルト平面を基準にした場合の前頭面からみた咬合平面の傾斜度は、0.73度〜8.08度の範囲で、平均が3.64度であり、正常者よりも有意に大きかった。 3. これらのことから、CMD患者における前頭面からみた咬合平面の傾斜度がCMDの発症因子のひとつになる可能性が示唆された。
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