研究課題/領域番号 |
08672259
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
中島 邦久 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室・第1講座, 講師 (30257000)
|
研究分担者 |
小林 義典 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室・第1講座, 教授 (20095102)
志賀 博 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室・第1講座, 助教授 (50226114)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
キーワード | ポータブル記録装置 / アーチファクト / 頭蓋下顎障害 / bruxism / 無線テレメータシステム |
研究概要 |
最近、ポータブル記録装置を用い、自宅で就寝時の筋活動を記録されるようになってきたが、筋活動のみの記録であるため、アーチファクトが混入しても筋活動との識別が困難であるという問題点を有していた。 本研究は、ポータブル記録装置により得られたデータからアーチファクトを除外する目的で、同装置と無線テレメータシステムとを用いてbruxistの就寝時の筋活動を同時記録後、筋活動とアーチファクトをパターン化して保存するシステムを開発し、パターン化された筋活動とアーチファクトとの差異を調べた。 無線テレメータシステムと長時間ポータブル記録装置を用いてbruxistの睡眠中の咬筋筋活動をデータレコーダに同時記録した。データレコーダから再生した無線テレメータシステムによる脳電図(1CH)、眼球運動図(2CH)、呼吸運動図(1CH)、咬筋筋活動(2CH)、オトガイ筋(1CH)とポータブル記録装置による咬筋筋活動の積分パターン(1CH)の合計8CHを同時にコンピュータのディスプレイに表示し、これらの生体現象の観察から筋活動とアーチファクトを識別し、それぞれパターン化してディスクに保存できるようにした。 パターン化された筋活動とアーチファクトについて、各データの振幅と持続時間を算出し、筋活動とアーチファクトとの間で比較した。その結果、筋活動は、アーチファクトに比べて振幅が大きく、接続時間が長いパターンを示した。一方、アーチファクトは、振幅が小さくて持続時間が長いパターン(パターンA)が多かったが、振幅が大きくて持続時間が短いパターン(パターンB)もあった。パターンAでは、その振幅が嚥下時の振幅よりも小さい場合がほとんどだった(96%)。パターンBでは、その持続時間が筋活動の持続時間よりも短い場合がほとんどだった(92%)。これらのことから、ポータブル記録装置に混入するアーチファクトは、その振幅と持続時間を調べることにより、90%以上が除去できることが示唆された。
|