• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

磁性アタッチメントを用いたインプラント治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672267
研究機関愛知学院大学

研究代表者

石上 友彦  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学・第一講座, 講師 (70191872)

研究分担者 岸本 康男  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学・第一講座, 講師 (50150785)
田中 貴信  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学・第一講座, 教授 (60014271)
キーワードインプラント / 磁性アタッチメント / 面性状 / 電位差
研究概要

磁性アタッチメントがインプラントに対しても有利な挙動を示すと考え、1995年にインプラントオーバーデンチャー用キ-パ-を試作し、患者のインプラント補綴装置に応用し、経過観察を始めた。1996年よりの科学研究補助金を活用し、インプラント用キ-パ-の形状を改良し、この年より6症例24本のインプラント体に対してキ-パ-を設置した。経過を観察すると共に、純チタンのインプラント体に対し、電位差のある磁性合金を使用しているキ-パ-が結合された場合、経時的に材料の変化がないか、化学的に安定で生体に為害作用がないかは重要である。そこで、11本のインプラントとキ-パ-を接合させた試料を人口唾液および0、9%塩化ナトリウムに浸漬し、約1カ月放置した後、浸漬前後の同部位の接合面を光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡を用いて観測した。この実験的視察においてはインプラントのチタン表面およびキ-パ-の接合面に特に形状的変化は認められなかった。さらに、インプラントオーバーデンチャーの維持装置として、既に口腔内で使用されていた6個のキ-パ-を回収し、その表面を同様に観察した。その内2個の表面に傷がついており、表面性状が荒れているものが認められた。この2個は同一患者から回収したものであり、口腔内清掃が不十分であったが、キ-パ-の硬度を増す必要性も示唆された。この研究成果は磁性アタッチメントを用いたインプラントオーバーデンチャーに主眼をおいているが、ほとんどの症例に対して有用であったと考察している。
1997年には、更に改良したキ-パ-の形状を台湾の補綴学会において発表し、この新しい形状のものを含め、現在9症例36個のキ-パ-をインプラント義歯に応用し、観察を続けている。今後、既に試作を始めているインプラント冠橋義歯用のキ-パ-を含め臨床における安定性を確認してゆく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 正木文浩: "磁性アタッチメントのキ-パ-形態がMR画像に与える影響" 歯科放射線. 37巻2号. 156-163 (1997)

  • [文献書誌] 石上友彦: "歯科インプラント治療におけるフィクスチャー埋入位置診査用ステントとその有用性の検討" 日本口腔インプラント学会誌. 10巻1号. 61-68 (1997)

  • [文献書誌] 石上友彦: "磁性アタッチメントを利用した歯科インプラントのための外科用テンプレートの臨床的検討" 日本磁気歯科学会雑誌. 6巻1号. 57-62 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi