• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

下顎骨骨折の発生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672282
研究機関東北大学

研究代表者

飯塚 芳夫  東北大学, 歯学部, 助手 (30133060)

研究分担者 林 一夫  東北大学, 流体科学研究所, 教授 (30111256)
キーワード下顎骨 / 骨折 / 応力解析
研究概要

8節点6面体の要素分割を行った下顎骨モデル(総要素数864要素、総節点数1143節点)に三次元応力解析を行った。この下顎モデルに種々の条件を与え、下顎モデルの各々の部位要素における応力の集中等を検討した。荷重の方向(前方、斜め上方等)、荷重部位(おとがい正中部、下顎小臼歯相当部下顎下縁)、拘束条件(顎関節部、歯槽部剛性支持等)によって応力分布は変化したが、荷重部位における応力の集中はどの条件下でもみられ、またその他荷重部位以外でも応力の集中する要素(部位)が認められた。荷重部以外では臨床的な観察で多いとされる顎関節部やその他の部位において応力の集中がみられたが、荷重条件、拘束条件によってそれらは変化した。
下顎骨の内側、内部、内側での応力変化についても検討した。すなわち、下顎骨モデルを外側要素群と内側要素群に分け、各要素において外側面中央、中心、内側面中央の各点に応力を出力させ、外側と内部と内側での応力分布を比較検討した。荷重方向、荷重部位、拘束条件によって、外側、内部、内側での応力の変化に著しい差異がみられた。
以上、下顎骨に荷重を加えた場合、荷重の方向、部位および拘束条件により応力分布は変化し、荷重部での応力集中以外に、他部位での応力集中も外側と内側とでも差があることから、下顎骨骨折の発生形態には、外力の作用状況が大きく影響を及ぼすことが示唆され、下顎骨合併骨折の様態の発生過程の推測が可能となった。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi