研究課題
基盤研究(C)
1外科的に生じた下顎骨実質欠損に対する仮骨延長による再建成犬の下顎骨に25mmの区域欠損を作成し、口腔外式仮骨延長装置にて下顎骨を再建した。欠損部は皮弁・粘膜で被覆したが、仮骨延長によりtransport segmentが移動にするにつれて、皮弁・粘膜は余剰化してきた。延長中の力学的影響は、延長部のみならず被延長部の状況にも大きく左右されことが確認された。本実験の成果は、1996年9月の欧州顎顔面外科学会にて発表し、International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery(1997年、accepted)に掲載予定である。2骨結合型人工歯根を応用した口腔内式仮骨延長装置による下顎骨区域欠損の仮骨延長成犬の左側臼歯部を抜歯し、3カ月後に骨結合型人工歯根の埋入と区域欠損の作成、チタンプレートによる即時再建を行い、欠損部は局所粘膜で被覆した。さらに3カ月後に近位残存骨にtransport segmentを作成するとともに、口腔内式仮骨延長装置を装着した。プレートによる骨の保定により、人工歯根およびそれに連結された延長装着に対する顎運動や筋力の影響が軽減され、良好な延長が可能となった。本研究の成果は、1997年月の日本口腔科学会総会に発表予定である。3下顎骨区域欠損部を仮骨延長法により再建した部の力学的計測2で作成した動物モデルに対し、延長中・固定中の力学的強度について歪みゲージを用いた経時的観察を施工中である。これまでに歪み応力値とX線学的骨密度は概ね相関していることが確認されている。今後組織学的観察により、咬合力負担の時期を明らかにしていく予定である。
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