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1997 年度 実績報告書

扁平上皮癌細胞の分化と増殖に及ぼす表皮細胞分化抑制因子の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672310
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

井上 伸吾  広島大学, 歯学部, 助手 (00232538)

研究分担者 原田 直  広島大学, 歯学部, 助手 (50238185)
キーワード表皮細胞分化抑制因子 / ADP-リボシル化 / 扁平上皮癌 / permeabilization
研究概要

平成8年度までに「扁平上皮癌の増殖に及ぼすEDINの影響」ならびに「細胞運動能に及ぼすEDINの影響」について検討したが,扁平上皮癌細胞に関して細胞増殖や細胞運動に促進および阻害は認めなかった。また,ADP-リボシル化タンパクの検索結果から,EDINは扁平上皮癌細胞では細胞外からADP-リボシル化をしないことが示唆された。
今回,昨年度までの結果を踏まえ,培地中にEDINを添加しても細胞質中の標的タンパクに作用するよう,扁平上皮癌細胞株KB cellを用いた細胞膜透過モデルの作成を行った。方法はTillyらのStreptolysin Oを用いるものと,Howellらのdigitoninを用いる方法の2通りのprotocolを使用した。
Streptolysin Oを用いた方法では,35mm dishにEagle's MEMでconfluentまで培養したKB cellをStreptolysin O 0.4U/mlで5分処理すると,細胞は円形に変化し,多くのものはトリパンブルーで染色されたが,経時的に多角形で敷石状に回復し,トリパンブルーで染色される細胞数も減少した。24,48時間後も未処理のKB cellと同様に多角形で敷石状を示し,増殖した。
digitoninを用いた方法では,0.015% digitonin処理後,ほとんどの細胞はdishから剥離した。濃度設定に再検討が必要と思われた。
Streptolysin Oによる方法は,EDINが扁平上皮癌細胞に及ぼす効果を見るモデルになると思われ,この系を用いて扁平上皮癌の分化と増殖に及ぼすEDINの影響を再検討する予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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