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1996 年度 実績報告書

リコンビナントGABA-A受容体チャネルに対する全身麻酔薬の作用

研究課題

研究課題/領域番号 08672318
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

池本 清海  九州大学, 歯学部, 教授 (90091272)

研究分担者 吉田 篤哉  九州大学, 歯学部, 助手 (00284521)
キーワードパッチクランプ法 / Y-チューブ法 / 全身麻酔薬 / GABA / Sf9細胞 / cDNA
研究概要

揮発性吸入麻酔薬を含め、全身麻酔薬がGABA反応を促進することや、それ自体でGABA受容体を活性化することはよく知られている。GABA受容体はα,β,γ,δサブユニットのペンタマ-であり、薬物作用におけるそれぞれのサブユニットの重要性が研究されている。我々はヒトGABA受容体のcDNAをSf9細胞に導入し、任意のサブユニットを持つリコンビナントGABA受容体を作成して、麻酔薬作用のサブユニット特異性について検討した。
αサブユニットあるいはβサブユニットのみを導入した細胞は、GABA反応を示さなかった。吸入麻酔薬(イソフルレン、セボフルレン)はα,β,γサブユニットを持つ受容体のGABA反応を増大したが、α,βサブユニットで構成される受容体(γサブユニット欠損)においてはGABA反応を抑制した。これらの作用には膜電位依存性は見られなかった。高濃度のイソフルレン(2mM)ではα,β,γサブユニットにおけるGABA反応増大作用が減少した。揮発性癒攣薬はいずれの受容体のGABA反応をも抑制した。
揮発性吸入麻酔薬のGABA反応増大作用には、GABA受容体のγサブユニットが必須であることが示唆された。高濃度の麻酔薬はGABA反応を抑制することが示された。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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