研究課題/領域番号 |
08672339
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
森本 光明 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90174458)
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研究分担者 |
笠谷 知宏 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30194707)
西田 次郎 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50198470)
片桐 重雄 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (70085752)
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キーワード | 糖尿病 / 微少循環 |
研究概要 |
実験には優性ゴールデンハムスター(生後10週齢、体重120〜140g)を用い対照群と糖尿病群で比較した。観察部位は左側頬袋である。ハムスターの微少循環観察は、ペントバルビタール麻酔下に頬袋を口腔外へ反転、引き出して行う。頬袋は血管周囲の結合織を剥離除去した後にプラスチックチャンバーに固定する。プラスチックチャンバー内に固定した頬袋は、37℃のTyrode液で5ml/分の速度で環流した。微少循環は、光学顕微鏡を用い、40倍拡大率、100倍拡大率、400倍拡大率で観察し、から-TVカメラで撮影、ビデオテープに録画した。計測はモニター上でビデオテープをを再生して行った。標本作成後30分放置し安定した後に行う。観察血管は細動脈と細静脈とした。投与薬物はアセチルコロン(オビソ-ト、第一)、好中級遊走因子であるformylmethionylleucylphenylalanine(ペプチド研究所、以下fMLP)を選択し、血管径の変化を微小循環画像解析装置(IM-CapiFlow)を用いて、好中京のローリング、粘着をモニター上で単位面積あたり(1000μm2)の数をカウントして解析した。アセチルコリンは、局所血管拡張作用、末梢血管拡張作用を観察することができる。ハムスターの頬袋微少循環標本の作製やその維持も比較的容易で、標本の厚みも薄く血管構築もさほど複雑でないため透過型光学顕微鏡を用いてかんさつするのに適している。また標本を作製する上でのストレスも加わり工夫が必要となってくる。今回は主に血管径の変化について観察を行ったが、400倍拡大率では好中球の1つ1つも観察できた。糖尿病ハムスターにおいては、血流の遅延、血管反応性の低下白血球の毛細血管での補足が観察された。
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