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1997 年度 実績報告書

変形性顎関節症モデル(羊)を用いた凍結保存関節円板移植に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672347
研究機関愛知学院大学

研究代表者

小木 信美  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90211127)

研究分担者 河合 幹  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50064788)
栗田 賢一  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40133483)
キーワード顎関節 / 変形性顎関節症 / 関節円板切除 / 関節円板移植 / 羊
研究概要

平成8年度において羊の変形性顎関節症に対して関節円板を切除した後、凍結保存しておいた顎関節円板を移植する実験を行い、標本を作製した。平成9年度においては、これらの標本を放射線学的および組織学的に検討した。検討は石丸・ゴスの方法に準じて行った。
レントゲン写真上では、変形性顎関節症の所見がコントロール側の関節と移植側の関節の両方に認められ、その程度に大きな差は認められなかったが、コントロール側では側頭骨滑走面は比較的滑らかであったのに対し、移植側では側頭骨、下顎頭の滑走面はともに平坦化していた。また、下顎頭は両側とも大きく変形していた。
組織学的には、コントロール側と移植側で変形性顎関節症の程度として有意な差はみられなかった。コントロール側では下顎頭に変形、骨棘の形成、骨髄腔の線維化と言った変形性顎関節症の代表的な所見が観察され、関節円板は穿孔、菲簿化や下顎頭との癒着をしていた。滑走面は、側頭骨側では軟組織の厚さは一定せず、部分的に骨の露出を認め、下顎頭では骨棘のため凹凸不正となっていた。
移植側では側頭骨と下顎頭の間で癒着はみられないものの、移植した凍結保存関節円板は穿孔、転位していた。滑膜は増殖しており、滑膜間腔は狭小化していた。滑走面は側頭骨、下顎頭ともに平坦化し、下顎頭は骨棘のために変形していた。下顎頭滑走面で線維性の修復が部分的にしかみられず、骨の露出もあり、滑走面の修復は進んでおらず、下顎頭内部の骨髄に線維化がみられた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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