研究概要 |
従来に作製していたファジィ診断支援システムに,今回新たに67例の頭頚部癌患者の頸部リンパ節のCT画像を用いて,診断支援システムの調整を行い,sensitivity,specificity,accuracyのいずれも90%以上の良好な診断結果を得た. またシステムの妥当性の再検討のため,臨床経験年数の異なる3人の検者にて67例のCT画像の読影所見をシステムに入力し,その診断精度はsensitivity,specificity,accuracyのいずれも85〜90%以上と良好でかつ検者の相違においても安定した結果がえられた. これまではCT画像に対する検者の主観的な読影結果を,ファジィ推論を応用した診断支援システムにて数量化しシステム化してきた. 今後の課題として,CT,MRI等がデジタルデータで有ることを利用し,画像そのものをコンピュータにて処理し,従来の読影の際に特徴的所見とされてきたような画像所見を自動化されたコンピュータ画像処理システムにて読影し,その結果をファジィ診断支援システムに取り込んで診断するシステムにまで発展させる予定である.
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