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1997 年度 実績報告書

歯の移動時における歯槽骨細胞の動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672356
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

五十嵐 薫  東北大学, 歯学部, 助手 (70202851)

研究分担者 佐伯 修一  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60271954)
三谷 英夫  東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
笹野 泰之  東北大学, 歯学部, 助手 (30196191)
溝口 到  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20200032)
キーワード骨芽細胞 / 歯槽骨 / 歯の移動 / 細胞間ネットワーク
研究概要

本研究の目的は、歯の移動時に加わるメカニカルストレスが歯槽骨内部に存在する骨細胞、および細胞間ネットワークにどのような影響を及ぼすかについて検討することを目的とする。今年度、申請者らは、メカニカルストレスの負荷されない歯槽骨の細胞外基質の特性を検討し、歯槽骨には様々なコラーゲン性、非コラーゲン性の細胞外基質(I型コラーゲン、オステオカルシン、デコリン、オステオネクチン)が存在し、骨芽細胞、骨細胞の分化にこれらの細胞外基質の構成の変化が密接に関わっていることを明らかにした。また、申請者らは、光顕レベルでの検索から、実験的な矯正力の付加が、初期において圧迫側・歯槽骨の骨細胞の核濃縮および淡化を生じ、最終的には骨小腔から骨細胞が消失してしまうことを明らかにした。一方、遺伝子組織学的検討から、牽引側歯槽骨においては、活発な骨形成反応がみられ、歯槽骨・骨細胞におけるI型コラーゲンの発現を増強することが明らかになった。したがって、矯正学的歯の移動時における歯槽骨の骨改造変化に骨細胞の動態が大きく関わっていることが示唆された。
今現在、共同研究者の笹野が、合成ペプタイド法によって作製された非コラーゲン性蛋白(オステオネクチン、オステオポンチン、BSP)に対する抗体の特異性を骨抽出蛋白を用いて証明している段階である。今後は、共焦点レーザー顕微鏡を用いて、骨細胞、ならびに骨細管の3次元的細胞形態の変化や骨小腔の形態変化を検討していく予定である。また、新たに作製された抗体を用いた免疫組織学的検討を行うとともに、mRNAの局在の遺伝子組織学的検討と併せて行っていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] I.Mizoguchi: "Localization of type I,II and X collagen and osteocalcin in the three different bone formations." Anatomy and Embryology. 196. 291-297 (1997)

  • [文献書誌] I.Mizoguchi: "Localization of types I,II and III collagen and glycosaminoglycans in the mandibular coxlyle of growing monkeysian immunohistochemical study." Anatomy and Embryology. 195. 127-135 (1997)

  • [文献書誌] S.Saitoh: "Effects of compressive force on the growth and differentiation of midpalatal suture cartilage in rats" 日本矯正歯科学会雑誌. 56. 372-382 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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