研究課題/領域番号 |
08672392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
谷 博司 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50179826)
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研究分担者 |
清澤 美穂 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (80267111)
倉田 康弘 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90281419)
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キーワード | 画像診断 / 隣接面齲蝕 / 乳臼歯 / エックス線 / 画像処理 |
研究概要 |
乳臼歯隣接面の齲蝕および健康歯質の光学的特性などの基礎実験をもとにコンピュータにて画像処理を行い、放射線被曝のない乳臼歯の初期隣接面齲蝕診断法の開発のため、本年度の研究は画像診断システムの構築、画像処理ソフトの開発、基礎実験および臨床実験を行った。 画像診断システムの構築:画像入力装置として3種類のカメラにて画像入力による解像度の比較によりソニー社製3CCDカメラが最も解像度が高く本実験の入力用カメラとした。画像処理用コンピューターは本学所蔵のNEC社製のPC-9821シリーズによって構築した。画像キャプチャリング(画像取り込み)装置として数社のインターフェイスを比較検討した結果Micro-Technica社製のインターフェイスを選択した。記録はMOディスクにて行うこととした。基礎実験用歯牙撮影用照明、およびエックス線写真画像取り込み用装置を設置した。 画像処理ソフト:Microsoft社製Visual Basic、Visual C^<++>および市販の画像処理ソフトにて構築中である。 基礎実験:基礎実験としては研究代表者所有の天然歯の画像を歯軸咬口面間および頬側面観より行いまた同じ方向でX線撮影を行った。今回の実験により歯牙のコンタクト部の光の屈折率や透過率など光学的データを採取する予定であったが光源が不安定であり一定の結果が得られなかった。画像処理において極小領域の光学的特微が必要であるが、細い光線を得られないため画像データが十分とは言えなかった。そこで光源にレーザー光線を使用することを検討中である。 臨床実験:臨床における齲蝕診査のため研究者所有の天然歯の齲蝕歯および人工的に作ったコンタクト欠損の歯牙を用い齲蝕および欠損による歯牙のエックス線写真および画像を撮影中であり、今後両者の比較検討を行ってゆく。
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