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1996 年度 実績報告書

ペプチドミメティックスを指向するアミノホスホン酸の触媒的不斉合成

研究課題

研究課題/領域番号 08672413
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

笹井 宏明  東京大学, 薬学部, 助教授 (90205831)

研究分担者 荒井 孝義  東京大学, 薬学部, 助手 (80272483)
キーワード触媒的不斉合成 / イミン / ヒドロホスホニル化 / イッテルビウム / アミノホスホン酸
研究概要

光学活性なα-アミノホスホン酸は、ペプチドミメティックスにおける基本構成単位として、また、それ自体に生物活性を持つものが多く存在することから、新しい医薬品のリ-ド化合物として期待されている。この光学活性α-アミノホスホン酸を効率よく合成する方法として、我々は既にランタン-カリウム-ビナフトール錯体(LPB)を触媒として用いるイミンのヒドロホスホニル化反応の開発に成功している。得られるα-アミノホスホン酸エステルを加水分解することにより、対応するイミンより2工程でα-アミノホスホン酸の合成が可能である。本年度は、3-チアゾリン類のような環状イミンを基質とするヒドロホスホニル化反応についての検討を行った。触媒の中心金属としてランタン以外の希土類を用いて検討したところ、イッテルビウム-カリウム-ビナフトール錯体(YbPB)を触媒として世界で初めて本反応を触媒的不斉合成に展開することに成功した。本反応では5-10モル%の触媒を使用し、室温から50度という触媒的不斉合成としては比較的高温な条件下でも、最高95%eeに達する光学純度で目的物を得ることが出来る。α-アミノホスホン酸エステル成績体の絶対配置については、既知物質への誘導ならびにX線結晶構造解析により決定することが出来た。本反応の応用として、リウマチ治療薬であるL-ペニシラミンのホスホン酸アナログの合成にも成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Harald Groger: "First Catalytic Asymmetric Hydrophosphonylation of Cyclic Imines:Highly Efficient Enantioselective Approach to a 4-Thiazolidinylphosphonate via Chiral Titanium and Lanthanoid Catalysts" Tetrahedron Lett.37. 9291-9292 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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