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1996 年度 実績報告書

ピロロ[2、3-d]カルバゾール骨格を有する生理活性天然物の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672456
研究種目

基盤研究(C)

研究機関明治薬科大学

研究代表者

坂本 正徳  明治薬科大学, 薬学部, 教授 (70087774)

研究分担者 川崎 知己  明治薬科大学, 薬学部, 助教授 (70161304)
キーワードピロロ[2、3-d]カルバゾール / ストリヌキノス / アスピドスペルマ / インドリン-3-オン / Robinnson環化反応 / インドレニウム / Pummerer環化反応 / 1-置換カルバゾール
研究概要

共通骨格ピロロ[2、3-d]カルバゾールを合成中間体とするストリヌキノスアルカロイドとアスピドスペルマアルカロイドの全合成研究において、目的のピロロカルバゾール中間体の合成を達成するとともに、鍵反応であるPummerer反応において興味のある知見を得ることができた。すなわち、
1.申請者が開発した酸化反応で得られる2-メトキシインドリン-3-オンから9工程で収率よく目的の合成中間体4-ヒドロキシ-2,3,3a,4,5,6,6a,7-オクタヒドロピロロ[2、3-d]カルバゾールを合成した。すなわち、Robinnson環化反応、還元、イソシアナ-トとの反応、酸によるインドレニウム中間体を経由する分子内付加環化反応、アシル化、酸化、Pummerer環化反応、接触還元、加水分解により得た。現在、この中間体からストリヌキノスとアスピドスペルマアルカノイドのE環部の構築を検討している。また、光学活性アルカロイド合成のため、2-メトキシインドリン-3-オンのメトキシ基を光学活性アルコールに変えた誘導体で上記合成反応も検討している。
2.上記合成経路の鍵反応である無水トリフルオロ酢酸によるスルホキシドのPummerer環化反応において、反応条件、保護基を選択することにより上記Pummerer環化反応と全く異なった今までにない反応を起こすことを見いだし、その反応の一般性を検討することにより1-置換カルバゾールの新規合成法を開発した(投稿中)。この合成法はストリヌキノスアルカロイドのF環部を構築する手がかりになる。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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