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1997 年度 研究成果報告書概要

ラット虹彩筋のムスカリン受容体遺伝子解析と散瞳筋弛緩機構

研究課題

研究課題/領域番号 08672525
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

渡辺 稔  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (50012638)

研究分担者 大矢 進  名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (70275147)
今泉 祐治  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (60117794)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワードラット虹彩 / ムスカリン受容体 / RT-PCR法 / mRNA / 副交感神経除去 / 縮瞳筋 / 細胞内Ca^<2+>濃度
研究概要

平成9年度では、まずラット虹彩部位からRT-PCR法を用いてムスカリンm4受容体をクローニングしたが、脳由来のm4と完全に相同であった。さらにm1,m2,m3およびm4のmRNAの発現についてRT-PCR法を用いて定量することを平成8年度に引き続き試みた。しかし特にm2とm4については、プライマーの選択によりPCR増幅効率がかなり変ったので、サブタイプ間の比較については定量的に記述することが困難と思われる。しかし他の平滑筋組織に比べ、虹彩においてm4が多く発現していること、m1とm5サブタイプのmRNA発現は他の平滑筋同様に虹彩においても少ないことは確かであった。さらに虹彩平滑筋に対する副交感神経除去効果の機序を検討するため、毛様体神経節を除去したラット虹彩からRNAを得て、これまでと同様にRT反応によりcDNAを作製し、PCRにより各種ムスカリン受容体サブタイプのmRNA発現量の変化を検討した。その結果、これらのmRNA量には顕著な変化の無いことが示唆された。カルモジュリン、ミオシンやミオシン軽鎖キナーゼなどの収縮蛋白mRNA発現量の変化についてはまだ検討中である。また、画像解析により虹彩散瞳筋の細胞内Ca^<2+>濃度は、静止時緊張を持たない縮瞳筋や他の平滑筋に比べ高いことが明らかとなった。ムスカリン受容体刺激により細胞内Ca^<2+>濃度の低下が生じたので、弛緩はこの機序によるものと推測される。副交感神経除去した虹彩散瞳筋ではムスカリン受容体刺激により細胞内Ca^<2+>濃度減少も弛緩も生じないことも明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Michino Furuta, Susumu Ohya, Yuji Imaizumi, Minoru Watanabe: "cloning of m2,m3 muscarinic receptors in the rat iris." Japanese Journal of Pharmacology. 71 SupplementI. 158- (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Namie Hara, Yuji Imaizumi, Minoru Watanabe: "Measurement of intracellular calcium concentration in irs smooth musde of the rat." Japanese Journal of Pharmacology. 73 SupplementI. 48- (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Michino Furuta, Susumu Ohya, Yuji Imaizumi and Minoru Watanabe: "Cloning of m2, m3 muscarinic receptors in the rat iris." Japanese Journal of Pharmacology. 71, Supplement 1. 398 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Namie Hara, Yuji Imaizumi and Minoru Watanabe: "Measurement of intracellular calcium concentration in iris smooth muscle of the rat" Japanese Journal of Pharmacology. 73, Supplement 1. O-28 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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