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1997 年度 実績報告書

リンパ球活性酸素による全身性エリテマトーデスの活動性と免疫異常の評価

研究課題

研究課題/領域番号 08672645
研究機関熊本大学

研究代表者

石井 俊徳  熊本大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30093983)

キーワードLymphocytes / Superoxides / Lupus Erythematosus / Apoptosis / Fas / bcl-2 / Flow Cytometry
研究概要

1.リンパ球サブセットのFas発現率
リンパ球のFasは、陽性率も抗原量も、すべてのサブセットでSLEが健常人よりも有意に高かった。
2.リンパ球サブセットのアポトーシス発生率
末梢血リンパ球を無血清培地で1日培養すると、健常人で6.2%、SLEで11.3%がアポトーシスをおこした。サブセット別のアポトーシスは、CD19、CD56でSLEが有意に高くなっていた。また活性酸素、アポトーシス、リンパ球数との間には相関がみられた。
3.活性酸素亢進因子によるアポトーシス誘導
健常人リンパ球を種々の刺激剤で刺激し活性酸素を高め1日培養すると、活性酸素とアポトーシスの間に正の相関がみられた。
4.抗Fas抗体によるアポトーシス誘導とリンパ球サブセット
リンパ球を抗CD3抗体で7日間刺激培養後、抗Fas抗体とさらに1日培養すると、Fas陽性率は健常人リンパ球がSLEリンパ球より高くなり、bcl-2量はSLEリンパ球の方が健常人リンパ球より低下した。しかしアポトーシスはSLEリンパ球より健常人リンパ球の方が高くなった。この結果は、SLEにはアポトーシス抵抗性リンパ球が存在することを示唆している。
5.SLEの活動性とリンパ球活性酸素
SLEリンパ球の活性酸素量と臨床症状、検査、治療、疾患活動性指数との間には有意の相関はみられず、リンパ球活性酸素はSLEの臨床的活動性の評価には適さないと思われる。しかし活性酸素が高くなるとリンパ球減少および抗DNA抗体の低下がみられ、活性酸素が自己抗体産生細胞の減少に関与していることが示唆され、生体の防御反応の強さの指標となりえるかもしれない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石井,俊徳: "全身性エリテマトーデスの臓器障害と白血球抗原、白血球活性酸素、血漿サイトカインとの関係" 熊本大学医療技術短期大学部紀要. 第7号. 33-40 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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