研究課題/領域番号 |
08672649
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 講師 (10245053)
|
研究分担者 |
高野 隆一 自治医科大学, 医学部, 助手 (60216695)
川井 夫規子 自治医科大学, 医学部, 講師 (30254931)
中村 みちる 自治医科大学, 医学部, 助手 (00227943)
伊東 紘一 自治医科大学, 医学部, 教授 (60095007)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
キーワード | カラードプラ法 / 超音波 / 流速プロファイル / 計測 / 血流量 |
研究概要 |
従来提唱されている超音波による血流量計測法とは異なった新しい測定法を確立させることを目的に以下の研究を行った。これまでの超音波を用いた流量計測法では、信頼できる平均流速が求められないこと、血管の断面積を算出するのに用いられる径の計測誤差が大きいこと、また流量に換算するには一定の数を乗ずる必要があることなど、流量計測法としては大きい問題点があった。本研究で用いる手法は、これらの問題点がを解決できるだけでなくこれまで超音波検査の長所である非侵襲的性をあわせもつ。流速計測には、超音波カラードプラ法の血流信号を用い、各フレームにおいて血管断面に任意に設定した直線の流速プロファイルを作成し、時間積分することで、単位時間または1心拍分の流量を求める手法である。 この手法の精度を検討するためにを実験ファントムによる流量との検討、犬を使った電磁流量計の血流との検討に加え、誤差が10%程度であり、計測法として十分な信頼性があることを確認した。 生体での検討では次の様な結果をえた。まず門脈血流の流速プロファイルについては、その形態がパラボリックでなくフラットであること、肝内血管のなす角度により最大流部が変化すること、次にヒト頚動脈を用いてそのずり応力の測定を行い、血管壁近傍において大きい応力がかかることを確認した。ヒト正常者の末梢血管・腹部の血流量の平均値は門脈本幹で820ml/min、腹部大動脈1238ml/min、頚動脈504ml/min、膝窩動脈127ml/minであった。
|