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1996 年度 実績報告書

寝たきり予備群としての虚弱老人の肺炎を予防するための介護介入

研究課題

研究課題/領域番号 08672661
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 忍  山形大学, 医学部, 教授 (90113951)

研究分担者 桂 晶子 (富田 晶子)  山形大学, 医学部, 助手 (00272063)
布施 淳子  山形大学, 医学部, 助手 (20261711)
佐藤 和佳子  山形大学, 医学部, 助手 (30272074)
キーワード虚弱老人の肺炎 / 呼吸筋力増強訓練 / 呼吸筋持久力増強訓練 / 咳嗽去痰訓練 / 高令者のピークフロー
研究概要

一老人保健施設(以下施設と略記)の入所者を対象にして本研究を継続中である。昨年5月より9月まで、研究の意義と方法、研究に必要な知識を施設介護職員に教育した。同年10月より看護介入を開始した。
【介入方法】;10月以降の入所者に長谷川式簡易知能評価スケールによる知能評価を実施し、22点以上の者を封筒法により、無作為に、呼吸訓練実施群(訓練群)と対照群に振り分けた。訓練群に該当した入所者は、看護婦の指導の下で、(呼吸筋力増強プログラム+持久力増強プログラム+咳嗽・去痰)訓練を1セットにして、1回30分、週3回、3ヶ月間行った。訓練効果の判定に使う客観データとして、バイタルサインを毎日、ピークフロー(PEFR)を訓練回毎、最大吸気および最大呼気気道内圧を訓練開始時と3ヶ月後に記録した。これらの諸データと呼吸器感染症の発生頻度、発症した場合の重症度を合わせて訓練の効果を判定することとした。
【結果】;1997年2月末時点で、訓練群22人、対照群20人の入所者を研究に組み入れた。訓練群の平均年齢±SDは80.3±6.1歳(男7人、女15人)、対照群のそれは78.8±7.7歳(男5人、女15人)であった。訓練群で発熱を呈して薬物療法を行った者は5人、対照群では14人であった。他の機能的データはバラツキが大きいため、本研究申請書に記載した目標数(各群40)に達した時点で詳細な分析を行う予定である。
【問題点】;1年間の研究の結果下記の点に気づいた。発熱を判断する上で必須の"毎日の体温"が一定時刻に職員の監督の下に測定されるにも拘わらず、きわめて大きく変動し(朝9時の体温の平均±SDは36.3±0.4°C、変動係数は1.0%であった)、どの日から発熱したかの判断が困難であった。今後、どの時刻にどのような方法で体温を計るべきかの検討が必要である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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