研究課題/領域番号 |
08672665
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
兼松 百合子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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研究分担者 |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (00264531)
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 助教授 (20282460)
武田 淳子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (50157450)
荒屋敷 亮子 岩手県立大学, 看護学部, 助手 (20305262)
松本 暁子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (60251138)
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キーワード | 慢性疾患患児 / 家族 / 糖尿病 / 気管支喘息 / ライフスタイル / 療養行動 / 健康行動 / ストレス |
研究概要 |
平成8年度から、小児糖尿病と気管支喘息の子どもとその家族をとりあげ療養行動(医療的管理行動)と生岳習慣、ライフスタイルの研究を行ってきた。本年度は次の事が明らかになった。 1) 「小児糖尿病患者の日常生活習慣・療養行動と親のライフスタイル」:千葉大学病院、千葉県こども病院、長野県の総合病院の6-20歳の患児とその親36組についての分析は、平成9年度の日本看護科学学会に発表したが、さらに長野県の13組のデータを加えて分析した結果、子どもの日常生活習慣には親の健康に対する考えや信念より親が実際に行っている生活習慣特に就寝時間が大きな影響を与えていること、ストレスの高い親は日常生活にも疾患に関してもストレスが高く子どもに統制的に関わる事等が明らかになり、親のストレスを軽減し子どもに支持的に関わることができるような援助が必要である事が明らかになった。 2) 「小児糖尿病患児及び気管支喘息患児と親のライフスタイル」:糖尿病患児と親49組と気管支喘息児と親.88組について比較した。子どもの健康習慣では入浴の頻度:好き嫌いの有無において糖尿病児のほうが、就寝時間において気管支喘息児の方が有意に健康的であった。親の健康習慣で信塩分を控える、栄養のバランスに気をつける、テレビの視聴時間において糖尿病児の親の方が有意に健康的であった。親が朝すっきり起きられることが、両疾患において親のストレスや自己実現と有意の関係を示した。 3) 糖尿病患児と家族が療養行動を含めた生活スタイルを形成する過程と看護援助について:平成8・9年度に発症した10例の小児糖尿病患児と家族に初期の入院中から退院後毎月の受診時に看護的関わりを持ち、経過を記述し分析した。また、発症後数年を経過しているが血糖コントロールが非常に悪い対象について生活スタイル改善の観点から指導を試み経過を観察した。
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